マスコミ対応

SISU News Center, Office of Communications and Public Affairs

Tel : +86 (21) 3537 2378

Email : news@shisu.edu.cn

Address :550 Dalian Road (W), Shanghai 200083, China

関連情報

中国の伝統文化――端午節


01 September 2026 | By 李雯 | SISU

中国には五千年以上の歴史があり、多くの伝統文化や年中行事が受け継がれています。その中でも、毎年旧暦五月五日に行われる「端午節(たんごせつ)」は、中国を代表する伝統的な祝日の一つです。新暦では毎年六月頃にあたることが多く、初夏の訪れを感じる季節の行事として、多くの人々に親しまれています。

端午節の起源にはさまざまな説がありますが、最もよく知られているのは、古代中国の詩人であり政治家でもあった屈原をしのぶ祭りであるという説です。屈原は国の将来を憂え、忠誠を尽くしましたが、その思いは受け入れられず、最後には川へ身を投げました。人々は彼を救おうとして船を出し、魚が遺体を傷つけないように竹の葉で包んだ米を川へ投げ入れたと伝えられています。この出来事が、現在のドラゴンボートレースやちまきを食べる風習の由来になったと言われています。

端午節といえば、まず思い浮かぶのが「ちまき」です。中国語では「粽子(ゾンズ)」と呼ばれ、もち米を竹やヨシの葉で包み、蒸したり煮たりして作ります。地域によって味や具材は大きく異なり、中国北部ではナツメや小豆などを使った甘いちまきが多く、南部では豚肉や塩漬け卵黄、キノコなどを入れた塩味のちまきが人気です。近年では、フルーツやチーズを使った新しい種類も登場し、若い世代にも親しまれています。

もう一つの代表的な行事が「ドラゴンボートレース」です。色鮮やかな龍の形をした船に乗った選手たちが、太鼓のリズムに合わせて力強くオールをこぎ、速さを競います。この競技は団結力や協力の精神を象徴しており、中国だけでなく、アジアやヨーロッパ、北米など世界各地でも開催されています。現在ではスポーツとして発展し、国際大会も開かれています。

また、端午節には健康を願うさまざまな風習も残っています。例えば、ヨモギやショウブを玄関に飾ったり、香り袋を身につけたりする習慣があります。昔の人々は、初夏は病気が流行しやすい季節だと考え、香りのある植物には邪気を払い、健康を守る力があると信じていました。現代では科学的な意味合いよりも、家族の健康や幸せを願う伝統文化として受け継がれています。

端午節は二〇〇九年にユネスコの無形文化遺産に登録され、中国文化を代表する重要な伝統行事として世界的にも認められました。近年では、インターネットを利用したイベントや観光地での体験型企画など、新しい形で端午節を楽しむ人も増えています。一方で、家族が集まり、一緒に食事をしたり、伝統文化について語り合ったりするという本来の意味も大切にされています。

私は、端午節は単なる祝日ではなく、中国人が歴史や文化、そして家族とのつながりを大切にする心を表す行事だと思います。伝統文化は時代とともに形を変えることがありますが、その中に込められた価値観や精神は今も受け継がれています。これからも端午節を通して、中国の豊かな文化や歴史が次の世代へと伝えられていくことを願っています。

共有:

マスコミ対応

SISU News Center, Office of Communications and Public Affairs

Tel : +86 (21) 3537 2378

Email : news@shisu.edu.cn

Address :550 Dalian Road (W), Shanghai 200083, China

関連情報