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SNSをめぐる雑感


17 December 2025 | By 陈思雨 | SISU

今や SNS は私たちの生活に深く組み込まれており、目覚めてまずアプリを開き、自分のアカウントを確認することが日課となっている。日常生活においても仕事においても、SNS に頼らざるを得ない場面は少なくない。しかし同時に、SNS をめぐっては常に大小の問題や論争が生じているのも現実だ。

先日、私自身も小さな悩みを抱えていたとき、気持ちの捌け口として、その時の心境に沿う一言を SNS に投稿した。ところが、思いがけず多くの人の目に触れ、コメントも次々と寄せられた。本来は一時的な愚痴にすぎなかったものが、議論を呼び、誤解も生じ、私は投稿内容を何度も開いてはコメントを気にしてしまい、かえって苦しくなった。他人の意見に左右されまいとしても、人は結局、世間の評価から完全には自由になれない。SNS は、意図せぬ評判を呼び込みやすい場だと痛感した。

だが、SNS 上ではこれ以上に深刻な現象も進行している。多くのフォロワーを獲得するため、インフルエンサーたちは共感されやすい話題を繰り返し発信し、人々はそれを模倣しながら、自らの語り方を形成していく。その過程で、集団的な認知が偏り、問題の射程が本来の範囲を超えて拡大してしまう危険がある。

近年、中国の SNS で頻繁に見かける「原生家庭」という語もその一例だ。本来は心理学・社会学に由来し、幼少期の家庭環境が人格形成に与える影響を論じる概念だった。しかし 2010 年以降、心理系メディアや一般向けの心理書、カウンセラーらによって広まり、現在では「家庭によって負わされた情緒的な傷」という批判的な意味合いへと変質している。

インフルエンサーはこの話題を繰り返し扱い、注目度と影響力を高めていく。それを見た一般ユーザーは「この話題ならフォロワーが増える」と思い込み、バズった内容を模倣する投稿を量産する。閲覧者はそれに共感する一方で、自分もまた「傷つけられた側」であるかのように感じやすくなる。健全な家庭で育った人でさえ、短所や性格上の不満を家庭環境のせいにし、責任を転嫁するようになる。こうして、「原生家庭に傷つけられた」と思う人が雪だるま式に増えていく状況が生まれるのだ。

このような現象が続けば、人々の判断力は鈍り、迎合・模倣・責任回避という悪い習慣が定着してしまう恐れがある。

もちろん、誰しも人に言いにくい悩みを抱え、SNS が気持ちの捌け口として役立つ局面もある。しかし SNS に集まる人々は、野次馬として覗きに来る者、暇つぶしで書き込む者、利益目的の者など、その目的も認知のレベルもまちまちで、誹謗中傷や煽りを避けられない場面も多い。

結局のところ、何より大切なのは、SNS を利用する目的を明確にし、オンラインと現実の生活を混同せず、現実に軸足を置いて生きることだ。

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