マスコミ対応
SISU News Center, Office of Communications and Public Affairs
Tel : +86 (21) 3537 2378
Email : news@shisu.edu.cn
Address :550 Dalian Road (W), Shanghai 200083, China
関連情報
和式婚礼における角隠しとは?
30 September 2025 | By 罗宁 | SISU
角隠しとは、日本の伝統的な結婚式で、花嫁が身に着ける白無垢や色内掛といった婚礼衣装に合わせる、帯状の白い布のことです。花嫁の髪に被るようにして装着します。角隠しの「角」は怒りを、「隠し」はそれを隠すという意味があり、花嫁が結婚後、怒りを鎮め、夫に従順であろうとする姿を表現しています。
また、日本では古くから嫉妬や怒りの感情を「角を出す」と表現してきました。そこで、角を隠すことで、夫以外の人に見惚れられることがないように、という意味も込められるようになりました。
角隠しの起源は、遠い昔の平安時代にまで遡ります。当時は、身分の高い貴族の女性たちが外出する際、顔はもちろんのこと、背中まで届くほどの長い髪を風や埃から守るために「垂髪(たらしがみ)」という髪型にしていました。
そして、この美しい垂髪をさらに保護するため、頭に被っていたのが「頭巾(ずきん)」と呼ばれる布であり、これが角隠しの原型になったと言われています。
時代が流れ、武家社会が到来すると、女性が人前で髪を隠すことが礼儀とされるようになりました。このような社会の変化とともに、頭巾は次第に小型化し、装飾も加えられていきます。
そして、江戸時代に入ると、婚礼衣装の一部として、角隠しが定着していきます。白無垢に合わせることで、花嫁の清らかさをより一層引き立て、その上品な佇まいは、多くの人の心を魅了しました。
角隠しの種類は大きく分けて「本角隠し」と「簡易角隠し」の二つに分類されます。
「本角隠し」は、白無垢に合わせる正統派の角隠しです。袷仕立てという、表地と裏地を重ねて仕立てられた長方形の白絹で作られています。その大きさは幅広いもので、花嫁の髪全体を覆い隠すように被るのが特徴です。かつては挙式から披露宴まで一日中被るのが一般的でしたが、近年では挙式のみで使用する花嫁も多いようです。
一方、「簡易角隠し」は、その名の通り、手軽に身につけられる簡易的な角隠しのことを指します。布地を折りたたんで作られており、本角隠しに比べてコンパクトなサイズ感が特徴です。そのため、髪全体を覆うのではなく、髷に添わせるようにして被ります。素材やデザインも多岐に渡り、白無垢だけでなく色打掛や引き振袖など、様々な和装に合わせやすい点が魅力です。
昔は、挙式から披露宴までを通して角隠しを着用するのが一般的でしたが、近年では、挙式で綿帽子を着用し、披露宴で角隠しに付け替えるというスタイルも人気を集めています。
マスコミ対応
SISU News Center, Office of Communications and Public Affairs
Tel : +86 (21) 3537 2378
Email : news@shisu.edu.cn
Address :550 Dalian Road (W), Shanghai 200083, China