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中日平和友好条約締結40周年に思うこと――新しい時代、新しい交流


26 July 2018 | By 崔玥盈 | SISU

  • 華東地区予選で優勝した崔さん

  • 決勝戦でも見事優勝

  • 日経新聞の紙面にも

13回「全中国選抜日本語スピーチコンテスト」で優勝した崔玥盈さんの課題スピーチ原稿です。(指導教師:鈴木祐己、徐旻)

みなさん、こんにちは。本日は中日平和友好条約締結40周年に思うことについて、発表いたします。

民間交流とは何か、ということを、みなさん考えたことがありますか。

中国と日本の交流は遥かなる七世紀から始まったと言われます。その時の交流は国家に任命された遣隋使などの偉い人たちにしか触れられなかった神聖なる文化の受け継ぎの儀式でした。

時は二十一世紀、旬の私は民間交流が大好きです。特に印象深いのが、今年の一月に参加した中日平和友好条約締結四十周年を記念して開催されたイベントで出会ったおじいちゃんが話してくれた、二十世紀の友好交流の話です。

七十年代の国交正常化をきっかけに、友好を求めての中日交流が始まりました。おじいちゃんは、当時、創価学会の青年代表として中国を訪問したそうです。それはそれは、大変な旅路でした。ビザのために、生い立ちから将来の夢まで聞かれました。ようやく上海の空港に着いたら、一人一時間の厳しい入国審査を受けました。そして、周恩来総理との会見では、余りの感激で涙が止まらず、総理の言葉が一言も記憶に残りませんでした。この時の交流は敷居が高く、行ける人はほんのひと握りでした。しかし人々は、友好のため、懸命にたくさんの初めてに挑んできました。そのおかげで、今の私たちの交流があります。

二十一世紀、民間交流は青少年に重きを置くようになりました。国の未来を握る若者が自分の目で見て、自分の肌で感じて、今まで色眼鏡をかけて見てきたものを、自分の理解をもとに消去していきます。それが少しずつ積み重なっていけば、中日関係を土台から変えることが出来るような気がして、私は、将来必ず民間交流事業に携わりたいと心に決めました。

民間交流とは何か、それは、揺るぎのない友情を築く為の鍵を握っているものだと思います。交流イベントに参加するたびに出会う若者たちの生き生きとした表情が、それを如実に物語っています。しかし、皆さんはお気づきでしょうか。私たちの民間交流は、実は形式も内容も、昔とあまり変わっていないのです。

では、二十二世紀の民間交流についてイメージを膨らませてみましょう。私が作るなら、人工知能技術を取り入れて、「ダーツの旅」にしたいと思います。中日青少年二人が地図にダーツを投げて目的地を決め、自らスケジュールを作成します。そして、AIのアドバイザーを導入しましょう。各地のデータを瞬時に分析し、ベストな観光ルートを提供します。リアルタイムのガイドと同時に正確な位置情報の把握、さらに音声機動の通報システムなどを凝縮させたデバイスを作るのです。

事前に一緒にスケジュールを決めることで、言語運用能力やコミュニケーション能力が鍛えられます。また、意外な行き先での体験で一つの国の素顔が分かります。さらに、知らない都市を知り、自分の国を再発見できます。このように、各方面に及んだ、バラエティー豊かな魅力があります。二十二世紀の技術さえあれば、行き当たりばったりも驚きの溢れるイベントになると信じています。

よくよく考えてみれば二十二世紀になったら私はもうこの世にはいませんが、この目標を実現できるように、一歩ずつ堅実に進めていきたいと思います。そしたらきっと、賛同してくれる若者が現れ、今の私たちが前人の民間交流を発展させようと力を尽くすように、「ダーツの旅民間交流」も、形になり、中日友好に役立つ日が来るでしょう。

 

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