第8回中国国際輸入博覧会（以下「輸入博」）の開催を目前に控え、中国共産党の初心と使命を伝える重要な窓口として、中共一大会址記念館が開催中に多くの海外来賓が訪れる人気スポットとなっている。上海外国語大学は同館において輸入博「一大専門ポスト」多言語青年ボランティアサービスチームを設置し、輸入博期間中に訪れる海外来賓に向けて解説サービスを提供する。輸入博「一大専門ポスト」は11月5日より本格的に活動を始める予定である。

高校中国共産党偉大な建党精神研究センター上海外国語大学分センターの支援のもと、上海外国語大学共産主義青年団委員会は高級翻訳学院およびマルクス主義学院と連携して輸入博「一大専門ポスト」多言語青年ボランティアサービスチームを結成した。解説任務を担うこのチームは英語に堪能で、さらにフランス語、ドイツ語、日本語、アラビア語、朝鮮語など多言語でのサービス能力を備えた6名の修士・博士で構成されている。

9月以降、ボランティアたちは全力で就業前研修に取り組み、外国語による解説を何度も磨き上げてきた。マルクス主義学院党委書記の孫宇偉と高級翻訳学院党委副書記の王瓅苑は、「学院は研究センターと連携し、ボランティアチームに専門指導教員と思想政治教育のメンターを十分に配置し、記念館と協力して活動を支える。『葉っぱ』と呼ばれるボランティアたちがより優れたパフォーマンスで任務を果たせるよう後押ししていく」と述べた。

先日、上海外大虹口キャンパスで第2回輸入博「一大専門ポスト」ボランティア研修会が開かれた。研修会では、孫宇偉と中共一大会址記念館の宣伝・教育担当職員である張粟が新任ボランティアに任命書を授与した。張氏は「党の誕生地から世界へ中国の物語を語る」と題し、生き生きとした実例を取り上げながら、立居振る舞いの管理、解説の流れ、言語表現などの専門的スキルについて具体的に説明した。その後、ボランティアたちが模擬解説を実施し、張氏が一人ひとりに解説の流暢さと表現の正確さがさらに向上させるための丁寧な講評を行った。

本格的に職務に就く前に、「葉っぱ」たちは記念館を訪れ、現場で実践研修を行った。宣伝・教育担当職員の蘇順順の案内で重要な展示内容を把握し、海外来賓に対する解説ストラテジー、話すテンポ及び交流方法などについて体系的に学んだ。蘇氏は「解説は適当に情報を取捨選択し、感情を込めて伝えることが大切だ」と強調しながら、「葉っぱ」たちの高い語学力と真面目な学習態度を高く評価した。

10月30日、高級翻訳学院2025級多言語通訳専攻2組の魯陽俊がいち早く現場に立ち、イラク・バスラ大学の学部長代表団に案内を行い、上海外大の多言語ボランティアが有する専門性と国際的な発信力を十分に示した。

2021年1月、上海外国語大学と中共一大会址記念館は戦略的協力協定を結び、新たな国際伝播の言語体系を築き上げ、中国共産党の物語を世界によりよく伝えることに力を入れる。同年、上海外大は中外の専門家チームを編成し、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語、アラビア語、ドイツ語、日本語といった7言語、40万字に及ぶ新館展示資料の翻訳・紹介を極短い時間で完了させた。さらに、2023年12月、上海外大と記念館が「大思政課」実践教育基地の連携協定書に調印し、偉大な建党精神の大・中・小学校における思想政治教育一体化建設への融合を共同で推進した。また、両者は「グローバル文脈における偉大な建党精神の語りと叙述に関する国際シンポジウム」を共催するなど、大学の学科優位性と記念館の赤色文化資源を生かす継続的かつ深化した協力関係を築いている。

さらに、「一大専崗」の組織学院の一つとして、高級翻訳学院は長年にわたり記念館との協力を深めてきた。2021年、王育偉、龔鋭、何雯婷、戴文超の4名の教員を中心とする英語翻訳チームが、4か月で17万字に及ぶ中国共産党歴史展示資料の翻訳を完了させた。2025年5月、楊波教授が率いる学生チームが「デジタル一大」プロジェクトのVR体験展示「初心の旅」ロシア語版を制作した。これは中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年を記念する中露両国の共同成果であり、ロシア語圏の国々及び受け手が中国共産党の偉大な建党精神への理解をより一層深めることに寄与している。