11月1日、第14回上海模擬国連大会の開会式が上海外国語大学松江キャンパスの教育会堂で無事に開催された。本大会は、上海外国語大学国際関係・公共事務学部と共青団上海外国語大学委員会が主催し、上海外国語大学模擬国連協会が運営を担当したのである。

開会式の冒頭では、代表たちはビデオを通じて、過去の上海模擬国連大会の素晴らしい瞬間を振り返り、模擬国連に携わる人々が掲げるモチーフを示した。上海模擬国連大会は若者たちの盛会であり、3日間にわたり、各代表が未来の「外交官」として平等に交流し、重要な課題について共同に議論し、青年の知恵、情熱、理想を見せた。

中国国連協会の王颖副事務局長は挨拶の中で、現在最も緊迫している地球規模の課題について強調した。そして、今回の模擬国連活動を契機に、学生たちがグローバルな視点で問題を考え、国連の議事規則を活用して集団討論に参加し、地球規模の問題を分析・解決する能力を向上させ、世界の平和と安定、繁栄と発展を実現するために、中国の若者の知恵と力を貢献することを期待していると述べた。

  上海外国語大学の衣永剛副学長は挨拶の中で、第14回上海模擬国連大会の歴史を振り返り、上海外国語大学の模擬国連活動が学生の興味を基盤とし、大学の言語専門の特色を活かして徐々に発展・拡大し、全国各地から学生を引き付け続けていることを強調した。彼は上海外国語大学模擬国連協会が十数年間にわたり、質の高い大会を一貫して開催してきたことを評価した。また、代表たちが引き続き国際的なホットトピックについて積極的に意見交換をし、専門能力を向上させ、視野を広げ、キャンパス内での国際交流や学術講座、研究活動を通じて、グローバル意識を高め、国際的な責任感を育むよう励ました。

  上海外国語大学国際関係・公共事務学部の党委副书记（司会担当）符春苗氏は、同学部を代表して各来賓や代表の来訪を歓迎し、今回の大会が世界の平和と協力の信念を実践する場であることを強調した。彼は、代表たちが大会で積極的に議論に参加し、建設的な意見を提案することで、地球規模の問題解決に知恵を貢献するよう励ました。また、皆様にこの活動を通じて、国際理解と協力の重要性を認識し、世界の平和と持続可能な発展に力を尽くす決意をさらに強固にしてほしいと述べた。上海外国語大学共青団委員会の葉玮書記は、模擬国連の学術議題が国連が注目するホットなテーマに密接に関連しており、時代の関心を十分に反映していることを指摘した。そして、代表たちがこの高水準な学術の盛会において才能を発揮し、知識と友情を得ることを期待していると語った。

  上海外国語大学模擬国連大会の劉依依事務総長は、上外模擬国連協会が「中国の若者の声を世界に届ける」という理想を掲げていることを説明した。彼女は、今回の上海模擬国連大会の学術的な設定と革新点について紹介し、代表たちに実践の機会とより良い参加体験を提供することを目指していると述べた。また、上海外国語大学国際関係・公共事務学部の蒋灏党委副书记が大会事務総長の劉依依氏に槌を授与し、大会の正式な開幕を宣言した。

  開会式の後、元中華人民共和国駐イスラエル特命全権大使の詹永新氏が、「現在の国際情勢と外交業務」をテーマとした特別講演を行った。彼は現在の国際情勢及び中国の特色ある大国外交に関する考えを代表たちと共有した。

　今回の上海模擬国連大会は、11月1日から11月3日までの会期で、8つのセッションに分かれ、4つの委員会が設置された。代表たちは、「自然災害および人為的災害へのリスク対応能力の向上」「国際平和と安全の維持：キプロス情勢」「言語の多様性の中での消滅危機にある言語の保護と復興」の3つの議題をめぐり、国連総会、国連安全保障理事会、ユネスコ、メインプレスセンターの4つの委員会会場で議論を展開した。