9月10日午前、スペインのペドロ・サンチェス首相とスペイン・セルバンテス文化センター本部のルイス・ガルシア・モンテロ院長が共同で「上海セルバンテス学院」の除幕式を行いました。この開館により、スペインは中国の2つの都市に文化機関を持つ最初のヨーロッパの国となりました（2006年に北京に最初のセルバンテス学院を設立）。

上海外国語大学の陸経生教授は、中国のスペイン語学術界の代表として、除幕式でスピーチを行いました。陸教授は、17年前に同大学の同僚と共にセルバンテス図書館の開館を目の当たりにした経験を振り返り、「今日、再び歴史的な意義を持つ瞬間を見届けることができ、大変光栄です」と述べました。彼は、「図書館」から「学院」への変化は単なる名称の変更ではなく、中国におけるスペイン語と言語文化の発展が次のステージへ進むことを意味すると強調し、上海セルバンテス学院の未来に対する祝福と期待を述べました。

ペドロ・サンチェス首相は、この新しい学院の開設を祝い、「この学院は両国の長年の友情と協力を象徴している」と語りました。さらに、「言語と文化は、中国とスペインのような異なる文明や国々を結びつける最も有効な架け橋である」と述べました。

セルバンテス文化センター本部のガルシア・モンテロ院長は、両国の文化交流の歴史を振り返り、文学、建築、教育、芸術などの分野における両国の協力が、中西両国の人々の相互理解を深める役割を果たしていると指摘しました。彼は「海内存知己、天涯若比隣」（友がいれば、たとえ遠く離れていても心は近い）の詩句を引用し、両国の文化交流がさらに深化することへの願いを表しました。

式典には、上海外国語大学党委員会の常委副学長の衣永剛氏、国際協力交流処の毛小紅副部長、西洋語学系の于漫主任と楊明副主任なども招待されて出席しました。