2024年9月29日午後、イギリスのロンドン大学ロイヤルホロウェイ校（Royal Holloway, University of London）の学長であるジュリー・サンダース教授一行が上海外国語大学（上海外大）を訪問しました。一行は松江キャンパスにて李岩松校長と会談を行い、両校の学術交流や将来的な協力の可能性について意見を交わしました。

会談の冒頭、李岩松校長はサンダース教授の訪問を心より歓迎するとともに、両校がこれまで築いてきた協力の歴史に触れました。また、上海外国語大学が近年取り組んでいる人材育成や学問分野の発展についても紹介しました。同大学は言語文学分野での優れた実績を持つ「ダブル一流」大学として、急速に進化する人工知能技術の時代において、言語文学と社会科学、自然科学の学際的な融合を模索していることを強調しました。さらに、「言語に通じ、国家を知り、専門分野に精通した」国際的な人材の育成を大学の重要な使命として掲げていることを改めて説明しました。

一方、サンダース教授は、上海外大からの温かい歓迎に深い感謝の意を示しました。彼女は、ロイヤルホロウェイ校と上海外大の間には歴史的背景や学問構成、教育理念において多くの共通点があると指摘し、これまでの協力関係をさらに深めることの重要性を語りました。また、両校がテクノロジーと人文教育の融合を進めることで、世界的な課題に取り組むための複合型人材を育成する可能性についても展望を示しました。特に、人材交流や共同研究を通じて国際教育の新たなモデルを構築したいとの意欲を述べました。

会談には、英語学院、文学研究院、そして対外協力交流処の関係者が同席し、活発な意見交換が行われました。今回の訪問を通じて、両校の学術的な結びつきがさらに強まり、今後の具体的な連携プロジェクトが期待されます。この会談は、両校の教育・研究分野における国際的な協力を深める新たな一歩となりました。