２月27日、「文化への自信を固め、国際理解を深める」という趣旨で行われた「外教社（上海外語教育出版社）カップ」、全国大学生異文化能力コンテストの全国決勝戦が上海で幕を閉じた。本コンテストは中国教育国際交流協会の指導のもとで、上海外国語大学の主催、上海外語教育出版社の共催で行われ、学術上のサポートは本校の異文化研究センターが提供した。授賞式に上海外国語大学党委員会書記姜鋒が出席し、挨拶した。

今回のコンテストは中国と国際という二つの学生グループに分けられている。予選、準決勝、決勝など数々の選抜を潜り抜け、全国決勝戦には中国グループ28チームと国際グループ２チームが勝ち残った。上海を代表する上海外国語大学留学生チームが、「縁」という多文化的な要素が介在した生活のケースを提示、分析し、審査員の質疑にも見事に対応した。彼らが再び「未来中国通」賞を受賞した。

国際文化交流学院が今回のコンテストを大いに重視してきた。コンテストのスケジュールが発表されて間もなく、学院側が速やかに学部を跨ぐ参戦チームを結成した。参戦選手は国際関係学部のAshimova Nurumkan（張月美、カザフスタン）、Mamazairova Nursina（馬曼菲、キルギスタン）、高級翻訳学院のIshola Labake Sikirat（楽佳，ナイジェリア）という三名の院生からなる。指導チームは国際交流学院の黄健秦准教授（先回コンテストの優秀指導教師）がリードを担当し、教師の章秀文と張昕雨がケースの作成とシナリオ練習を担当し、英語学院の2021年入学の院生盛舟佳が異文化交際理論の活用を担当した。教師と学生でできたチームが意見を交わし合い、ケースをより精緻化し、様々なシナリオのシミレーションを設けて練習を重ねた。昨年の１１月２８日の準決勝、決勝で合計92点という素晴らしい成績をもって国際グループで一位となり、全国総決勝への進出を果たし、「異文化コミュニケーションパイオニア賞」を受賞した。

国際グループのコンテストも全部中国語で行われ、選手たちの総合的な中国語能力と異文化交際への敏感度と適応性、及び多文化の場面での問題解決におけるイノベーションの能力などが問われた。チームたちが異文化的な視点から、多文化の場面での摩擦や衝突、文化理念の相違による誤解や対立に対して提示した解決策の数々は、理論的にも実践的にも重要な価値を持っている。

此度のコンテストで上海外国語大学の国際中国語教育の水準と学院間の効率高い連携が示され、新時代における国際学生たちの優秀な異文化能力とグローバルシティズンシップの意識が窺える。今回の参戦チームを作成し、最後までチームに指導とサポートを提供し続けた上海外大は、人類運命共同体の構築を後押しし、高水準の国際的な人材の育成を積極的に促進することを手助けしたほか、今後、ポストコロナ時代の回復と国際コミュニケーションの発展に一層希望を感じさせている。