2019年に別れを告げ、2020年を迎えるにあたり、姜鋒書記、李岩松学長が連名で新年の言葉を発表した。以下は抜粋。

ここに、上海外国語大学の教職員と在学生の皆さんにご挨拶を申し上げ、退職された先輩の皆様、国内外にいらっしゃる校友の皆様、ご関心とご支持を寄せてくださった社会各界のご友人の皆様に衷心より感謝の意を表し、新年の祝福を申し上げます。

歴史は過去の現実であり、現実は未来の歴史となる。我々は2019年に過去を顧み、歴史を書き綴りました。

「我々とは誰なのか。どこから来て、今どこに立ち、これからどこへ向かうのだろうか。」

2019年、我々は大学創立70周年を記念しました。70年前、本学は「革命のために外国語人材を育成する」主旨を掲げて誕生しました。現在、本学は「言語能力に長け、関係国家事情に精通し、特定分野の専門性を有する」卓越した人材の育成を使命に、国別地域研究及びグローバル知識分野における鮮明な特色を有する世界一流の外国語大学を目指しています。時が移り、初心、変わることありません。

言語は大学のアイデンティティに関わる根本。1949年、「華東人民革命大学付設上海ロ文学校」の名で誕生した本学は、70年来、言語文学から歩み出し、文学、教育学、経済学、管理学、法学の多角的学科構成となり、さらに言語学と人工知能、脳科学、データ科学、コンピュータ科学等との学際的融合に至り、言語は常に我々の特色と強みを成し、我々は言語を中心に共同体を形作り、言語を通して世界と交信しています。

言語は大学の価値と成果を導き出す道。国際研究、地域国別研究、中国学研究、違う視点を持ちながら、その特色には共通するものがあり、研究の重心は変化したとはいえ、その土台となるものは変わりません。言語により世界とコミュニケーションを図る一方で、思想を形作ることもできます。我々は言語をもって世界の変遷を洞察し、グローバルな知識に貢献をし、中国の知恵と物語を広めていきます。

言語は大学の未来につながるイノベーションの鍵。言語を通して我々は世界を感知し、探求、発見していきます。百年に一度の変革を前に、言語は我々に方向性を示し、人類運命共同体を構築するために、力を与えてくれました。

「初心を忘れず、使命を銘記する」70年来、「上海外国語大学」「上外」は「上」を目指して創業、創新、創造の素晴らしき文章を書き続けると同時に、「外」に目を向ける世界的視野も培ってきました。

過去に対する認識が未来へと導いてくれます。歴史を銘記し、未来を受け入れましょう。歴史を書き記し、未来を切り開きましょう。

2020年、小康社会の全面的完成、第十三次五か年計画の達成、国家中長期教育改革と発展計画綱要の実現……数多くの節目となる時を迎える中で、外国語教育は奮い立って使命を担うべきです。外国語学科建設と外国語人材育成の目標は追随ではなく、模倣でもありません。世界に中国の声を届け、グローバル化の下で我々独自の知識体系を作り上げることです。任重くして道遠し。

改めまして、皆様に良いお年を迎えられますようにお祈り申し上げます。