この夏休みに、広島大学が開いた日本語・日本文化特別研修に参加した上海外大日本文化経済学院李珍妮さんと李雨婷さんがまとめた感想文です。

九月に四年生になる私たちは、一度日本に行きたいという気持ちを持って、広島大学日本語・日本文化特別研修に参加しました。研修のスケジュールはとても充実で、見学と授業両方もあり、日本語を勉強しながら、日本文化を体験することができます。その他、色々友たちを作って、とても忘れられない体験でした。

自然との出会い

他の研修生と同じ、一番期待していたのはやはり、見学です。教室で授業を受けるより、外で実際に日本を体験する意欲は強いです。広島大学もこの点に十分に気づき、色々見学を行いました。広島市内の原爆ドームや広島城、日本三景の一つである宮島などを見学し、錦帯橋や京都の金閣寺や伏見稲荷にも行きました。

その中で一番印象深かったのはやはり、宮島です。日本三景の一つである宮島は、原爆ドームと並んで、広島県の代名詞の一つとなっています。満潮の時、厳島神社はあたかも海に浮かんでいるようです。廻廊を歩いで、平安時代から積み重ねられてきた荘厳さが強く感じられています。

厳島神社よりも印象に残ったのは、宮島の自然と人間との関係です。宮島では、住民よりも多いほどのシカがいます。シカが人を見ると、きっと逃げていくのだろうと思ったのですが、島に入ったら、人間を怖がるのではなく、却って人と非常に親しく、自ら観光客の手から食べ物を奪うシカを見て、驚きました。それは決して短い時間で作り上げられた習慣ではありません。長い間、人間に親しくされているので、こんなに大胆な行為をしたのでしょう。そこから日本人が自然に対する友好な態度ははっきり分かりました。

広島大学にいる間、宿舎の「山中会館」も、キャンパスも緑に囲まれています。都市にちょっと遠いですが、残念な気持ちはありません。大都市の繁華街はいつも同じで、この世界に同じ自然の景色はありません。その唯一の自然を守るために、日本人の努力に感心しました。

普通の生活の中で、小さな行為にも、例えば、ゴミの分類とリサイクルや、ご飯を食べるとき、全部キレイに食べるなど、こんな自然を配慮する気持ちが含まれています。日本にいる間で、こういう日本人が慣れた行為も習慣になり、帰国した後も、そうやり続けます。

勉強

平日は授業や学生交流がありました。毎日朝の授業は違う内容でしたが全て日本文化に関するものでした。例えば、教室で習わない日本語、アニメ文化論、日本の絵巻物の世界です。この専門が得意な先生が面白い内容を教えました。ほかに、体験の授業もありました。例えば、けん玉、折り紙、お風呂の包みです。私たちにとって、こういう授業は自ら参加したからこそ、もっと楽しかったのです。

朝の授業が終わって、広島大学の食堂で昼ごはんを食べます。中国の食堂と同じ、毎日長い列が並びました。違うところもたくさんあります。食べ物はもちろん、自由におかずを取る冷蔵庫もあって、現金で勘定することもできます。日本で食事をする時、みんな皿の中の食べ物をきれいに食べ切ります。皆さんきっと知っていますね。私たちは日本人の友達に「レストランでまずい食べ物にあっても、全部食べますか。」と聞いて、「作る人の気持ちを考えて出来るだけ全部食べます。」と答えました。日本人の繊細な心にとても感心しました。

午後の交流は13時から始まります。一つのテーマにグループで話し合いました。偶には発表もありました。グループは日本人一人、中国の学生が五人いました。みんな自由に話し合って、楽しくて時間の流れも全然気づかなっかたです。ある時、日本の遊び—百人一首も遊びました。面白かったです。

毎日楽しくて充実でした。15日は一瞬のように経ちました。この15日でたくさんの人と出会い、友達になれました。そして、日本の景色や文化など様々な体験もしました。一生でも忘れない経験です。