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中国の暖房文化:北方と南方における冬の暮らしの違い


22 November 2025 | By 张馨予 | SISU

11月になると、中国では冬の気配が本格的に感じられるようになります。この時期、特に大きな注目を集めるのが「暖房(暖气)」の話題です。中国では北方と南方で冬の過ごし方が大きく異なり、その象徴とも言えるのが暖房制度の違いです。日本ではエアコンやストーブが一般的ですが、中国北方では日本にはない「集中暖房」が広く導入されており、冬の生活文化を語る上で欠かせない存在となっています。

中国北方の多くの都市では、11月から3月まで「集中暖房」が稼働します。これは都市全体に温水や蒸気を供給する大規模なシステムで、マンションや住宅はパイプを通じて室内が常に一定の温度に保たれます。外が氷点下20度に達する地域でも、室内は20度前後の暖かさが維持され、半袖で過ごせる家庭も珍しくありません。「家に帰れば春のように暖かい」というのは北方の冬を象徴する言葉です。

一方、南方は温暖な気候のため、歴史的に集中暖房の導入が行われませんでした。しかし、南方の冬は湿度が高く、気温が低い日は体感温度が北方よりも寒く感じられることがあります。中国ではこれを「湿冷」と呼び、骨の髄まで冷えるような独特の寒さとしてよく語られます。南方の家庭ではエアコンや電気ヒーターを利用するのが一般的ですが、部屋全体が均一に暖まりにくく、北方のように「家の中が春のよう」という環境にはなりにくいという声も多く聞かれます。

この暖房の違いは、生活習慣にもさまざまな文化的差異を生み出しています。例えば、北方では冬に人が家に集まりやすく、暖かい室内で火鍋を囲む習慣が発達しました。暖房がしっかり効いているため、窓の外に雪が降っていても快適に食事や団らんを楽しむことができます。対照的に南方では、寒さをしのぐために厚手の部屋着や湯たんぽが欠かせません。特に近年は、南方の「室内でもダウンジャケットを着る文化」がSNSで頻繁に話題になるほどです。

また、暖房制度の違いは住宅設計にも影響します。北方の住宅は気密性が高く、暖房効率を上げる構造になっていますが、南方では通気性を重視した建築が多く、冬場に冷気が入り込みやすいという特徴があります。そのため、同じ国でありながら、冬の生活スタイルは大きく分かれているのです。

近年では、南方地域でも「分散型暖房」を導入しようという議論が進んでおり、生活の快適さを求める声が高まっています。しかし、気候条件、建築習慣、コストなどの理由から、北方と同じ集中暖房を導入するにはまだ時間がかかると考えられています。

このように、中国の暖房文化は地域ごとに大きく異なり、それぞれが気候や生活習慣に根ざした独自の冬の過ごし方を形成しています。

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