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冬のはじまり


25 November 2025 | By 聂九兰 | SISU

教室の窓から差し込む日差しは、まだ柔らかく暖かい。けれど、頬に当たる風には、確かな冷たさが混じっている。十一月七日のカレンダーを見て、はっと気づく——今日は立冬だ。まだ紅葉の美しい季節だが、確かに朝晩の冷え込みが厳しくなってきた。そして通学路の銀杏並木も、少しずつ黄色く色づき始めている。

スマートフォンの天気アプリを開けば、今日の最高気温は18度と表示されている。地球温暖化の影響だろうか、冬の訪れは年々遅くなっているように感じる。それでも、カレンダーが「立冬」を告げるこの日、何かしら心のスイッチを切り替えなければならないような、そんな気持ちになる。今年の冬が、始まるのだ。

昨日、同僚が「中国は広いから、北の方では暖房が必要な季節なのに、私たちの住む江南地方ではまだコート一枚で過ごせる」と言ったが、それでも、寒さで吐く息がほんのり白くなったような気がする。パソコンの待ち受け画面も、紅葉の写真から雪の結晶のイラストに変わった。夜星が冷たく輝いている地下鉄を出ると、路地では焼き芋の屋台が煙を立てている。甘い香りが冷たい空気の中に漂い、思わず足を止めて買ってしまう。温かい焼き芋を手にすると、小さい頃母が焼いてくれた芋の味を思い出す。この焼き芋のほのかな温もりが冬の訪れを優しく告げているような気がする

ふと、昔の人々がどのように冬の訪れを感じていただろうかと想像する。電気もガスもない時代、冷たい風の音や月の光、あるいは服の重ね方で季節の変化を敏感に察知していたに違いない。私たち現代人は、冷暖房完備の室内で、スマートフォンの天気予報に頼りながら、知らず知らずのうちに自然との距離を遠ざけているのかもしれない。確かに、現代の私たちの生活は随分変わった。北方では昔ながらの「立冬には餃子を」という習慣を守りつつも、その形は確実に変化している。南方では新しい冬の生活スタイルを創造しながら、それでも温かさを求める気持ちは同じだ。

それでも、この「冬のはじまり」に感じる何かは、千年の時を超えて私たちのDNAに刻まれた感覚なのだろう。温かいコーヒーカップを両手で包み、窓の外の少しずつ暗くなる空を見つめる。これから本格的な寒さが訪れるが、現代の私たちには先人たち夢見た温もりが確かにある。この現代的な便利さと伝統の狭間で、私たちは新たな冬の過ごし方を見つけていく。

季節は確かに、そしてゆっくりと巡っている。たとえそのスピードが変わろうとも、冬のはじまりに心を躍らせる気持ちは、きっと昔も今も変わらない。

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