日本語
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01 April 2024 | By 劉康尭 | SISU
日本語はその起源や歴史の中で多くの謎と魅力を秘めている言語です。日本語を学んでいる人々にとって、その構造や語彙、発音の特徴に魅了されることはよくありますが、同時にその言語がどのようにして現在の形になったのかを知ることも興味深いものです。日本語の起源は、長い歴史を経て現在に至っており、その過程で多くの影響を受け、変化してきました。
日本語の起源について、最も広く受け入れられている理論の一つは、日本語が「アルタイ語族」や「ウラル語族」などの言語と同じ系統に属しているというものです。この説は、言語学者の間でも支持されていますが、確固たる証拠がないため、完全に解明されたわけではありません。しかし、この説に基づけば、日本語は古代のユーラシア大陸から日本列島に伝わったと考えられています。その他にも、日本語の起源については独自の進化を遂げたという立場もあり、日本語が他の言語とどのように関係しているのかを解明することは、依然として言語学者にとっての課題です。
日本語の最初の文献として知られるのは、『万葉集』や『古事記』、『日本書紀』などの古典的な文献です。これらの文献は、日本語の初期の形態を知る上で重要な役割を果たしています。『万葉集』は、7世紀から8世紀にかけて編纂された日本最古の和歌集であり、その中で使われている言葉や文法構造は、現在の日本語とは大きく異なる部分があります。この時期の日本語は、漢字が導入される前の「和語(わご)」と呼ばれる純粋な日本語の時代であり、音韻や文法の違いが現代日本語とのギャップを感じさせます。
また、日本語が中国から多大な影響を受けたことも重要なポイントです。8世紀ごろに、中国から伝わった漢字が日本に導入され、その後日本語の表記に大きな変化をもたらしました。この時期、漢字を用いた「漢文」や、漢字を日本語の音に合わせて変化させた「仮名(かな)」が生まれました。特に「平仮名」と「片仮名」は、後の日本語の発展において欠かせない存在となり、これらの仮名は今でも日本語の書き言葉において重要な役割を果たしています。
平安時代に入ると、日本語は一層洗練され、貴族たちの間で文学や芸術が栄えました。この時期に成立した『源氏物語』や『枕草子』は、文学的な日本語を代表する作品として今も広く読まれています。これらの作品では、漢字と仮名を巧みに使い分けることが求められ、また日本語独自の表現や美学が形成されていきました。
時代が進むと、日本語はその後も大きな変化を遂げます。特に江戸時代になると、商業の発展とともに庶民文化が花開き、言葉遣いや表現がさらに多様化しました。この時期の日本語は、現代の日本語に近い形をしており、今日でも使われる表現や言い回しが数多く残っています。また、明治時代には西洋文化の影響を受け、たくさんの外来語が日本語に取り入れられました。
日本語の起源を辿ることは、単なる言語の歴史を知ることだけでなく、そこに込められた文化や歴史的な背景を理解することにも繋がります。日本語は、他の言語や文化と絶えず影響を与え合いながら発展してきた、非常に豊かな言語であることが分かります。そして、日本語を学ぶことは、言葉だけでなく、これらの歴史や文化に触れる素晴らしい機会となるのです。
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