去年のこの頃はまだ上海のコロナが深刻な時期で、皆の生命と健康を守るために、夏休みがまだまだであったが、各大学は卒業生以外の学生たちを早めに帰省させた。私も五月の末に家に帰った。そのため、卒業シーズンの六月を逃がすのが残念だったが、感染症のせいで、卒業式も簡単に済ませていたと思う。

　いま六月になって、卒業シーズンがまたやってきた。この度私は、卒業シーズンの雰囲気を実感できた。学士服を着て記念撮影をしている卒業生の姿や、モーメンツでの先輩の卒業感想、寮の近くで荷物をまとめている宅配便さんの姿などすべてが卒業シーズンの証になった。将来への希望や母校への未練がにじみ出ている雰囲気の中で、卒業生は、学校を出て社会に出ることになる。でもその前、卒論を完成させることは基本的だったが、仕事探しは非常に重要なことだとされる。一方、感染拡大や大学卒業者の増加などというマイナス影響を受けて、就職はますます厳しくなっている。最近では、「スロー就職」という新造語もできた。卒業後、遊学、進学、受験勉強の繰り返し、起業、就職待機など様々な方法で一時的に就職を断念するケースを指し、スロー就職の期間は一般的に半年から2年という。またスロー就職は積極的スロー就職と消極的スロー就職に分けられ、前者は質の高い就業を要求し、引き続き学習を通じて個人の就業の優位性を高め、あるいは就業市場を考察して職業を精確に選択することを指すが、一方後者は、社会に積極的に適応しようとできないため、職場を恐れたり、逃げたりしている。この二つ、同じく慢就業に含まれるが、積極的にスロー就職をするのは、個人のキャリアプランがはっきりしている一つの選択だとされる。キャリアプランが重要で、それなりの準備をしておかなければならないと先生から何度も言われているが、その通りだと思う。だから消極的スロー就職のジレンマに陥ることを避けるため、受動的ではなく、積極的に知識や経験を積んだり自分自身を成長させるのは求められる。

　いったん就職の目標が明確になったら、それなりの準備に力を入れる。でも、どうしてもやりたいことがわからない場合は、様々な仕事経験が必要で頑張らなければならない。来年の卒業シーズン、みんながうまく進めるように。