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じめじめな気候——「回南天」


04 May 2023 | By 徐秋艶 | SISU

暖かくなりつつある明るい春の日、今年も「回南天」が避けられなかった。隅々までじめじめとした匂いがしている天気なので、とくにマンションの一階に住んでいる私たちには、身も心も苦しめている。

「梅雨」といえば知っている人が多いと思うが、「回南天」はあまり知られていないようだ。どちらも水で濡らしたように不快な感じがするが、発生する地域や原因には違いがある。梅雨は、主に亜熱帯モンスーン気候の中国長江中下流域と台湾、遼東半島、朝鮮半島の最南部、日本の中南部で見られ、世界の同緯度の他の地域では梅雨はないようであり、一般的には6月中旬から下旬にかけて「梅雨入り」し、7月上旬から中旬に「梅雨明け」する。また、長雨が続き、湿気も気温も高いため、洗濯物などにカビが生えやすくなることから、「カビ雨」とも呼ばれている。一般的には「梅雨明け」した後、太平洋の亜熱帯高気圧に覆われ、本格的な暑い夏になる。

ところが、「回南天」は毎年春になると、気温が暖かくなり、湿度が猛烈に高くなる現象を指し、中国南部地方の特別な気候だ。その頃、すべてのものを水で濡らしたような水浸し感が半端ではない。なぜこのような気候になるかというと、冷たい空気が去った後、暖かく湿った空気が急速に逆襲して、冷えた物体の表面にぶつかると、水滴がつくのだ。こうなると、除湿を怠るいろいろなものにカビが生えてしまう。だから、外の湿気が入らないように朝晩は戸締まりをしたり、乾燥剤を購入してクローゼットやベッドなどにかけるなど、積極的な対策をとらなければならない。

これは南方の特別な気候なので、北方からの友達は聞いたこともなく、上海に来て初めて知ったのだ。南方で育った私には、「回南天」というジメジメした気候に慣れているはずだが、こういう天気になると、どうしても気が滅入ってしまう。北の子は言うまでもなく、悲鳴をあげている。なので、「回南天」でも「梅雨」でも、物の保存だけでなく、心の状態にも気を配るのが大切だ。

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