最近、夏の暑さも去り、吹く風が少し肌寒く、木々の緑も赤く色づき始めるのに気づいた。「OOの秋」と言えば、何を思い浮かべるのか。食欲の秋、芸術の秋、行楽の秋、スポ－ツの秋…実は、4000人を対象にした「秋といえばランキング」では、「紅葉の秋」がトツプとなった。この記事は紅葉狩りの良い場所を紹介するもので、一緒に秋の息吹を味わいましょう。

１、なぜ春は「花見」というが、秋は「紅葉狩り」というのか。

日本には春は「桜」、秋は「紅葉」といったように四季折々の花や植物を見て楽しむ文化があるが、なぜ秋に紅葉を見に行くことを「紅葉見」ではなく、「紅葉狩り」と言うのか。

昔から狩りという言葉は鳥や動物を捕まえる時に使われていたがなり、イチゴ狩りやキノコ狩りやブドウ狩りのように果実を採る時にも使うようになった。つまり、狩りという言葉には（山や海などに行って）何かを採ってくるという意味がある。

平安時代、貴族は屋敷内にある木や花を愛でていた。しかし秋の紅葉を見るためには山に行く必要があり、貴族が足場の悪い山や渓谷に行って紅葉を眺めることを狩りに例えていたということが紅葉狩りと呼んでいたことの始まりだといわれている。それに対して、桜は天皇や貴族の庭に植えているので、わざわざ山に入って「桜狩り」をする必要がないのだ。この二つの習慣から、「桜見」「紅葉狩り」という言葉が定着した。

２、上海の紅葉狩り時期と名所

北から南まで移動するとなると、数時間かかるように、北と南の紅葉の見頃の時期に差がある。上海の紅葉狩り時期は三つに分けられる。10月下旬、街を歩くと、紅葉している木がポツリと目立ちつが、この時期に紅葉するのは少数だ。11月上旬、全体的に色づいてきたが、まだまだ見頃とはいえない。11月中頃になると、上海の本格的な紅葉シーズンの到来し、この時期は赤色の紅葉がとても綺麗なものとなる。

上海には高い山が多くないが、紅葉を楽しめるスポットもたくさんある。三つを取り上げてご紹介させていただく。

上海植物園

上海植物園の秋色葉植物は50種類以上ある。見頃は約2ヶ月間で、興味のある市民は葉色の異なる秋の美しい景色を楽しむことができる。中でも秋色が最も美しいのはカエデとイチョウである。

魯迅公園

魯迅公園の紅葉は太陽の光に浴び、鮮やかな色彩を見せ、公園に暖かさを添えている。

都心でこんなにきれいな紅葉が見られたとは思いもよらなかっただろう。

秋霞圃

上海の紅葉スポットの中では欠かせない場所といえる秋霞圃は、上海の五大古典園林の一つでもある。三つの私家園林を一つにしてできたもので、玉のように青々とした桃花潭が園の中心の周辺はカエデとクスノキに囲まれている。ここの亭台楼閣精巧で、一面の赤い紅叶がここで庭園建筑と一体になって、秋の意と詩的な美が味わえる。