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端午節


31 May 2022 | By 賈思遠 | SISU

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五月も末になり、初夏の六月を迎えようとしている。六月になるとすぐ、今年の端午節(6月3日)が待っている。

端午節は旧暦の5月5日に祝われ、長い歴史を持っている。端午節に纏わる伝説として、屈原の話が有名だ。屈原は中国の戦国時代という戦乱の最中で楚の政治家と詩人として活躍していた。剛直な性格のために、同僚の不満を買い、王の傍から遠ざけられながらも『離騒』など愛国の情溢れる作品を残した。屈原は最期、自らの祖国が秦に首都を落とされたことで絶望し、汨羅江に身を投げて国に殉じたという。漁民たちは船で屈原を助けようとしたが果たせなかった。以降、屈原の命日(55日)に龍船(ドラゴンボート、中国の龍をかたどった船)の競渡が行われ、供物として粽を川に沈むようになり、後にそれらが端午節の習わしになったという。以上は実際の端午節の歴史とは若干噛み合わない部分があるものの、屈原の話は端午節の古き良き伝説として言い伝えられてきた。

端午節の行事として、龍船の競渡と粽を食べることのほか、病や邪気を払うため、家々は艾草(チョウセンヨモギ)を戸口に飾ったり、地域によって薬草風呂を浴びたりする。中で一番盛大に行われるのがやはり龍船の競渡だと思われる。十数人から数十人のチームが龍船一隻に乗り、舳先に立つ太鼓手のコントロールで残りの漕ぎ手が一斉にタイミングを合わせると、船は驚くべきほどのペース感で前進していく。今年の6月2日~3日は厦門市で盛大な龍船大会が行われるそうだ。また、現在では龍船の競渡が世界規模の影響力があり、現地時間の5月29日、イギリスのソルフォード市でも龍船大会が行われ、華僑たちやイギリスの人々が一緒に龍船を漕ぐ画面から、国籍を越えた友情が感じられた。

長く歴史を持つ端午節は中華の文明とともに東南アジアの各国に渡り、現在では国によって異なる行事が行われるようになっている。例えば日本では端午節は「端午の節句」、もしくは「こどもの日」として祝われ、鯉のぼりを立てたり、五月人形を飾ったり、形の違った粽を食べたりする。

今年の端午節は、上海市民にとって一層特別な祝日になると思う。いよいよ6月1日から、上海市全域の通行が徐々に再開されることになった。その直後に迎えられる端午節の三連休には大量の外出が予想される。外の空気を満喫するときも感染症対策を忘れずに、防疫の最後の一歩を踏み出そう

 

 

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