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方向判別に役立つ駅名ルール


02 December 2021 | By 屠晶 | SISU

最近、友達とともにある商業施設へ向かう途中、進行方向を間違えたのではないかと感じ、ナビゲーションアプリでチェックしたら、本当にそうだった。「方向感覚いいね」と言われた頃、嬉しさと同時に、不思議なようにも感じる。自分は「方向音痴」と笑われてきたものだったから。

考えてみると、方位感覚の良し悪しは生まれつきで、急によくなったりすることはないとは思うが、理由は別にあるはずだ。まず、地図読みによって、街にある主な通りの相対位置情報を脳に詰め込んだことが助かった。次に、上海の交通システムでは、多くのバス停や地下鉄駅に対し、「座標式」という駅名ルールをとり、方向音痴にも優しいからであろう。

「座標式」の駅名とは、「A路B路」のような形を指す。それによって、「A路とB路の交差点」、或は「A路にあり、B路との交差点付近」という位置情報が得られる。このような駅名は、街の交通ネットワークとうまく整合しているので、街での空間識別力を鍛えることに役立つ。

先週のことであった。A地への直達バスに乗り損なったため、ナビゲーションで他のお勧め線路を調べた。が、いずれもニーズに合わなくーー自転車や歩行では遠すぎで、次の便を待つと時間が長く、タクシーにすれば懐が痛むーーというジレンマに落ちた。幸い、何週間ついてきた空間意識が働いたのか、ふとある代案を思いついた。Aは「PQ路」駅の付近にあるが、「PQ路」駅からやや遠い所に、「PM路」という駅があると記憶している。「PM路」への直達便はまだあるので、残りの距離は自転車でカバーする。このように、方向音痴の自分でも、交通網と駅名を手掛かりに、ルート探しに成功した。

駅の命名は細かいことかもしれまないが、公共交通機関の一要素として、人々の暮らしに緊密に関わっているといえる。特に北京上海のような大都市では、交通システムの設計に落ち一つでもあったら、利用者に不便をもたらす恐れがある。例えば、今年北京で、1600箇所余りのバス停が改名されたそうだ。その背景に、都市発展やルールの非合理さにより、過去の名前が正確な位置情報を反映できず、却って利用者に誤解を招くことも挙げられる。例えば、駅を所在する道路の名前で「〇〇通り駅」名付けると、その通りが複数のブロックを通過する場合、その駅は自分の目的地付近にあるかどうか混乱してしまう。

もちろん、広範囲の移動や新しい所へ行くときは、やはりスマートなビゲーションサービスに頼った方が便利で安心であろう。しかし一方、方向音痴の自分からみれば、意識的にある程度の方向判断力をつけることはお勧めである。なぜなら、技術は万能ではないし、それに、日々の暮らしが根付く街の場合は、自分の脳と足で慣れてこそ、親しみと愛着が生まれるのではないかと思う。

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