世界で5番目、過去最大規模のユニバーサル・スタジオである「ユニバーサル・スタジオ・北京」は、9月20日に正式に開園した。たくさんの注目を集めた効果により、今年の国慶節連休（10月1日から7日）に最も人気があった旅行先は北京となった。一方、上海ディズニーランドでも、争うようにディズニーキャラクター「リーナ・ベル」を登場させ、人気を集めていた。

悪役キャラ「メガトロン」が大人気

ユニバーサル・スタジオ・北京がオープンして以来最も人気なエリアの一つは、「トランスフォーマー:メトロベース」である。その原因は、「トランスフォーマー」シリーズに登場する悪役キャラクター＝「メガトロン」にある。メガトロンが映画の中で世界を征服し、地球を奴隷にしようとする悪役キャラの設定を持って、抜群のトーク力で来園客とやり取りし、人々に没入型の体験を提供する。

例えば、メガトロンは、自分に向かって中指を立てた若い男性客に対し、「失礼なジェスチャーだな。両親から教わらなかったのか。馬鹿者、卑しい人類。下がれ。彼と一緒に写真を撮るのはごめんだ」などと返したことがある。

そのため、メガトロンは微博（ウェイボー）のホットサーチに繰り返し登場し、SNSで話題となり、大好評。

「リーナ・ベル」、上海ディズニーランドで世界初公開

ユニバーサル・スタジオ・北京がオープンし、初めての大型連休となった国慶節の7連休を前に、上海ディズニーランドにおいても、ディズニーキャラクター「ダッフィー＆フレンズ」の新たな仲間「リーナ・ベル」を登場させた。

「ダッフィー＆フレンズ」は、ダッフィーとシェリーメイというミニーマウスがミッキーマウスに作ってあげた熊のぬいぐるみという設定からスタートした。そして今回登場したリーナ・ベルは、謎を解くのが大好きなキツネの女の子。颯爽としていて、頭脳明晰な冒険家というキャラ設定を持った上に可愛い見た目のあるリーナ・ベルネは、初公開を迎えると来園者たちを魅了する。

活発で生き生きとした動きを見せるリーナ・ベルは、来園者たちとのコミュニケーションがばっちり。それに、フェスティバルに合わせて特別なサービスもする。例として、ハロウィンに合わせたスペシャル衣装を着たリーナ・ベルがゲストと一緒に記念撮影している様子が、SNSで話題になっている。

両方とも大きな経済的効果へ

メガトロンがSNSで話題になっているため、ユニバーサル・スタジオ・北京が北京の観光と経済に大きな効果をもたらした。今年の国慶節連休に北京のホテル予約数は2020年同期より57％増加し、ホテルの1泊当たりの平均宿泊料金は前年同期より100元（約1500円）ほど高い598元（約1万300円）に達した。

一方、リーナ・ベルのぬいぐるみにも注目が集まっている。今のところ園内で売り切れの状態で入手困難となり、凄まじい人気ぶりを見せている。そのことから、リーナ・ベルは今後、稼ぎ頭にさえなる可能性を秘めていると言えるだろう。