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展覧会のオススメ:遇見敦煌(遇見博物館上海館)


24 November 2022 | By 屠晶 | SISU

  • ライトショー

  • 入口

国慶節にアート展覧会に行ってみた。テーマは「遇見敦煌」である。

敦煌といえば、記憶が薄くても一度旅行に行ったことがあり、加えて関連のドキュメンタリーも見たことがあった。そのせいか、「敦煌」という二文字を見せられた瞬間、面白いかわからないが、とりあえず行ってみようと思った。

行ってみると、予想以上の体験ができた。「敦煌」といいながら、主役は「敦煌莫高窟」である。会場でこの名高い石窟群に関する諸々の知識が初心者に優しい形で展示・解説されている。例えば敦煌建設の沿革、石窟の配置や内部構造がイラストと合わせて示されている。また壁画に「経変図」というカテゴリーがあるが、奥深い経典を分かりやすい絵巻物に変えて、佛の教えを広めることを旨とする。しかし、長年劣化のせいで、異なるシーンの境目がはっきりしなく、また内容の並べ順も現代人の習慣にあわない箇所があるので、経変図全体をそのまま目の前に置かれても、初心者には読み取れづらい。幸い展覧会では経変図の物語のあらすじを表す主なシーンが一コマずつ取り出だされ、解説文字も添付してある。その他、ある展示エリアでは、壁画の時代ごとの美術スタイルを紹介するため、各時代の仏像の手の細部図が並べられている。そのような念入りな配置があってこそ、たとえ展示品が実物でなくても、敦煌芸術の魅力と迫力が伝えてくる。

もちろん、最も心を打つものは、敦煌莫高窟そのものに内在している。千年という悠長な歴史、700窟以上という無類な規模、思わず息をのむほど美しい壁画や彫刻、石窟営造を支えてきた人々の強い信仰心、さらに文献や壁画の裏に秘められている豊な社会史……二時間ぐらいの見学を終え、近代から現代にかけて、なぜそれほど多く人が敦煌莫高窟に憧れを持つか、なぜ敦煌莫高窟がやがて一つのまとまった学問領域「敦煌学」を生み出せたのかを、すこしばかり理解したような気がする。

展示アリアの最後がライトショーである。広告の宣伝ぶりに相応しく、デジタル技術を生かしたこのショーが印象的だった。ただ、振り替えてみると、その視覚的刺激を一時的なものから長く心にとまるものに変えられたのは、まぶしい映像そのものというより、ショーに入る前のその小さな知識の旅だった。

関連ソース

展覧会紹介ページ:https://mp.weixin.qq.com/s/hu2NqSGOKTavI-uWwYBUHg

ドキュメンタリー①:【中日】敦煌莫高窟:美的全貌(上下)

ドキュメンタリー②:【央视】敦煌莫高窟 The Art of Dunhuang(全10集)

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