4月より放送中のテレビアニメ『SPY×FAMILY』（スパイファミリー）は、日本だけでなく、中国においても大好評。微博（ウェイボー）のホットサーチに登場し、SNSで話題となっている。

『SPY×FAMILY』の原作は、『少年ジャンプ+』（集英社）により連載中の日本の漫画。作者である遠藤達哉は、映画『Mr.&Mrs. スミス』（2005年）のようなハリウッド映画的企画性が作品に付与され、スパイの男、殺し屋の女、超能力者の少女が「仮初の家族」を築き、「家族としての普通の日常」を送るために日々のトラブルと奮闘するホームコメディを描いている。

このストーリーの舞台は隣り合う東国（オスタニア）と西国（ウェスタリス）。西国から東国に送られた凄腕スパイ・黄昏は、平和を破壊しようとする東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉（ストリクス）を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、心を読むことができる少女アーニャを養子にする。しかしイーデン校の面接試験に「両親」揃って来るよう指示されたため、黄昏は急いで妻役の女性を探し、ヨル・ブライアという女性と出会う。が、彼女は公務員をする傍らいばら姫のコードネームで密かに殺し屋をしていたが、婚期の遅れを周囲に揶揄され、他人の注目を避けるために形式上の恋人を探していた。恋人役を探していたヨルと、妻役を捜していた黄昏、そして「わくわく」を求めるアーニャの利害が一致し、3人は互いに素性を隠しつつ、即席の家族としての生活をスタートさせる。

『SPY×FAMILY』は連載開始後、閲覧数・コメント数・発行部数における最高記録を次々と更新するなど、『少年ジャンプ+』史上初の大ヒット作となった。シリーズ累計発行部数は1250万部を突破している。また、集英社の日本国外向けプラットフォーム「MANGA Plus」の翻訳により、連載当初から各国で人気を博した。

原作が大人気の上に、さらに人気バンド・歌手であるOfficial髭男dismと星野源によるテーマソング。そのため、テレビアニメが放送されると、日本にしても中国にしても人気を集めている。まだこのテレビアニメを見ていないみんなに、ぜひ見ていただきたいと思う。