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修士課程二年王竣磊|言葉より内容


14 October 2021 | By 王竣磊 | SISU

みなさん、はじめまして。上海外大日本文化経済学院修士課程の王と申します。今回のカシオカップ日本語弁論大会で一等賞を受賞したとは、正直思いも寄らないことでした。「ディベート」という言葉を耳にすると、たちまち「舌端火を吐く」のようなイメージだと受け取られるかもしれないが、せめて私自身は自分がそのような人間だと思いません。どちらかというと、むしろ参戦より観戦のほうが好きな、突っ込みの甘い、緩い感じの人間だと思っていますが…

 常にわくわくしている気持ちで今回の大会に臨んでおり、受賞されてもびっくりのあまり実感が湧いてこないこの私なんですが、いざ「今回の受賞について何かを語ってみようか」とインタビューされても、何を言っていいか迷ってしようがありません。冷静になって考えてみると、日本語か中国語か問わず、ディベートに参加したのも今回初めてのことですし(見るなら何回も)、経験やら技術やらのことは私に全くないと思います。それでも勝ち抜けたのはやはり「言葉より内容」だと思います。

 前半、即興スピーチの部で私に振られたテーマは「何気ない風景の中にみる○○」で、私は日本で見かけた移動販売車「とくしまる」のこと、ニュースでたびたび目にする日本の「買い物難民」の話をネタに、中国でも極く日常的な生活の中にそのような「見えない存在」がいて私たちの知らない場で「人間の絆」があると語りました。後半、ディベートの部で「週休三日制」の議論になりましたが、それでもすぐに極く最近で話題となったギグワーカーのことを思い浮かべ、アフターコロナという時代的背景をもとに、テレワークやフレキシブルワーカーなど、いわゆる「新しい働き方」を視野に入れつつ論点を組み立てました。語り方が上手でなくても弁論の技術がなくても、話せる内容がある、話したいことがある、伝えたい考えがある、というのが私の長所かもしれない。

 思うに、日本語を勉強しはじめた頃からヤフージャパンのニュースをチェックすることが日課になっています。こうして毎日見て読んで考えて、話のネタの蓄積はもちろん、同じ出来事に対しても常に一つ以上の観察の角度を持つことができ、視点を変えて様々な考えを出せるようになりました。こういう日々の「脳トレーニング」に培われた思考回路や習慣は今回の大会で私自身も知らないうちに生かされて優勝へと導いてくれたと信じたい。

 まともな経験共有とはならず、中途半端な体験談になってしまい、みなさんに申し訳なく思いますが、最後に支えてくれた先生の方々と一緒に「戦ってきた」チームメンバーに改めて感謝の意を申し上げます。締めくくりの一言―今回の弁論大会に参加できて本当に楽しかった!

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